01100万mPa・sの高粘度液でも、
瞬時に吐出
高粘度の接着剤から金属ペーストのようなスラリーまで、瞬時に吐出することができます。その理由は、強い吸引力で高粘度液を吸い込み、高い圧力で吐出する一軸偏心ねじポンプのディスペンサーだから。しかも、このポンプ構造をニードル直近に備えているため制御信号への応答が早く、100万mPa・sの高粘度液でも時間をかけずに吐出でき、タクトタイム(生産時間)を短縮します。
モーノディスペンサーは一軸偏心ねじポンプの原理により、高精度に吐出することができます。
高粘度の接着剤から金属ペーストのようなスラリーまで、瞬時に吐出することができます。その理由は、強い吸引力で高粘度液を吸い込み、高い圧力で吐出する一軸偏心ねじポンプのディスペンサーだから。しかも、このポンプ構造をニードル直近に備えているため制御信号への応答が早く、100万mPa・sの高粘度液でも時間をかけずに吐出でき、タクトタイム(生産時間)を短縮します。
一軸偏心ねじポンプにおいて、ローターとステーターによって形成されるキャビティーの断面積は、ローターの位置に関わらず、どの瞬間でも一定です。吐出される量も常に一定なので、無脈動・定量移送が可能となります。モーノディスペンサーはこの定量性に優れた一軸偏心ねじポンプを原理とし、構造的にもローター・ステーターをニードル直近に配置しているため、高精度の吐出を実現できます。吐出量・吐出形状の安定により、製品の品質向上に貢献します。
モーノディスペンサーは、液体の粘度が変わったり、バレル内の液体残量が少なくなっても、ローターとステーターで機械的に吸込・吐出するため、吐出量はほとんど変化しません。製造現場において調整によるダウンタイムは生産ロスにつながりますが、モーノディスペンサーであれば長時間同じ精度で定量を塗布・充填し続けることができ、調整回数を大幅に削減、生産効率を改善できます。
一軸偏心ねじポンプでは、ローター1回転あたりの吐出量が常に一定であるため、時間あたりの吐出量はローターの回転速度に正比例します。モーノディスペンサーも同様で、サーボモーターによるローターの回転制御だけで、簡単に吐出量の設定・変更を行うことができます。塗布量を瞬時に調整することで、コーナー部でのロボットの減速に追従して均一な線塗布ができ、始点・終点での液ダマリを解消することもできます。点塗布や充填においては、吐出間隔を変えずに吐出量を変更することが可能です。
モーノディスペンサーは高精度の吐出量コントロールによって、設定どおりの量を正確に吐出することができるため、必要以上に塗布・充填せずに済み、塗り過ぎ・入れ過ぎを防ぎます。手直しなどの作業が不要で、高価な材料もムダにすることなく材料ロスを低減、コスト削減に貢献します。
一軸偏心ねじポンプは、ローターの回転方向を反転させるだけで、吸込・吐出の方向を逆にすることができます。モーノディスペンサーではこの原理を生かし、液体の吐出後にローターをわずかに逆転させ、ニードル先端に付着した液体をニードルの内部に瞬時に吸い上げています。そのため、液切れが良く、すぐに次の吐出を開始することができるので、タクトタイムの短縮に貢献します。
金属製のローターを弾性材のステーターに差し込むとシールラインが作り出されます。このシールラインがバルブの役割を果たし、吸込側と吐出側を遮断するので、停止中の液ダレがありません。充填や塗布工程でワークや治具を汚すことがなく、拭き取り清掃や手直しなどの手間を省くことができます。