こだわり

一軸偏心ねじポンプを究めるメーカーとして

兵神装備は、1968年に一軸偏心ねじポンプの専業メーカーとして、兵庫県神戸市で創業しました。一軸偏心ねじポンプとは、1930年代にフランスのR.モアノ博士によって発明された、ねじを回して液体を移送するポンプ。創業当時、日本ではあまり普及しておらず、本場であるヨーロッパ・ドイツのメーカーに学びながら、ビジネスをスタートさせました。

1969年、念願の自社製一軸偏心ねじポンプである「モーノポンプ®」の第一号を造船会社に納入。以来、「さまざまな液体を無脈動・定量移送できる」という強みを持つモーノポンプの製造と研究・開発に専心します。社是の一つ「立業創意:独自の製品で、自立経営を遂行する」にあるように、他社の模倣をして多種のポンプを販売するのではなく、“モーノポンプにしかできないこと”を追求。お客様から寄せられるさまざまなご要望にお応えしながら、課題を解決する技術力と高品質な製品を生み出すものづくり力を培ってきました。

50年以上に渡る事業のなかで、用途にあったさまざまなバリエーションのモーノポンプを開発し、現在では上下水道をはじめ食品、化学、電機、自動車業界と、幅広い分野でお使いいただいています。

一軸偏心ねじポンプを発明した
R. モアノ博士
さまざまなバリエーションの
モーノポンプを開発
創業から今日にまで受け継がれる社是

ノウハウを生かした高精度ディスペンサーの誕生

モーノポンプの応用製品として、初のディスペンサー製品となる「モーノディスペンサー」が生まれたのは、創業から約20年が経った1985年。接着剤を均一に塗布したいという、お客様のご要望を形にした製品でした。

モーノディスペンサーには、モーノポンプの「無脈動」「定量」「さまざまな液体に対応できる」といった特長がそのまま生かされ、高粘度の接着剤から摩耗性の高い金属ペースト、沈降しやすい大根おろしまで、高精度に塗布・充填することができます。

モーノポンプの製造・研究開発で蓄積してきた知見に加え、ディスペンサーならではの用途やご要望に合わせたモデル、周辺機器、システム製品を生み出しながら、ディスペンサーメーカーとしても30年以上の実績を積み重ねています。

モーノディスペンサー1号機
最新のモーノディスペンサーHD型

「ものづくり」へのこだわり

兵神装備のものづくりは、お客様のニーズをできる限り細やかに汲み取ることから始まります。「他の方法ではうまくいかなかった」「何とかならないか」とご相談いただくことが多いからこそ、過去の納入実績を総動員し、実際のワークを使ったテストや、新素材の研究などを通じて、お客様の課題解決に全力で取り組んでいます。

製造

モーノポンプ・モーノディスペンサーなどの製品は、すべて滋賀県長浜市にある滋賀事業所で生産しています。コア部品であるローター・ステーターはそれぞれ独立した工場で製造。製品の組立から出荷まで行う組立工場では、ライン生産ではなく1台の製品を完成まで一人で担当するセル生産方式を採用。カスタム製品のご要望などにフレキシブルに対応できます。完成品に対しては、多項目に渡る「ヘイシン基準」での検査を実施したうえで、出荷しています。

研究・開発

ローター・ステーターの要素開発や材料研究を行うテクニカルセンター、製品開発・システム開発を担う技術研究所を拠点に、お客様ニーズに合わせた製品開発を行っています。また、まだ顕在化していないより高度な液体移送への需要を見据えた、新たな研究にも取り組んでいます。

滋賀事業所(滋賀県・長浜市)
お客様のニーズに合わせた
最適な仕様を選定
製品の組立から出荷まで行う組立工場
要素開発や材料研究を行うテクニカルセンター
製品開発・システム開発を担う技術研究所

製品を安心してご使用いただくために

兵神装備では、製品を万全の状態で安心してお使いいただくことを第一に、国内メーカーならではのきめ細かいビフォアサービス&アフターサポートを行っています。

特に、モーノディスペンサーの導入検討段階で、実際の液体や実際のワーク・容器を使って行える事前テストは、多くのお客様からご好評をいただいています。滋賀事業所にテスト専門のチームと必要なロボットや環境管理の行える試験室を設け、より現場に近い条件でのモーノディスペンサーの性能をご確認いただけるビフォアサービスです。

アフターサポートとしても、標準補修部品を約1万点在庫し、15時までのご連絡で即日出荷できる体制を確立。1台1台シリアルナンバーでデータ管理し、故障などの際も専門スタッフが迅速に対応します。

必要に応じて実液・実ワークでの
事前テストに対応
標準補修部品は常に在庫

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