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技術コラム【吐出の羅針学】吐出装置の見直し
吐出装置(ディスペンサー)をお使いの方に、アンケートにお答えいただきました。それを考察することで、効率化のヒントや装置見直しの検討材料になるかもしれません。
Q1. 現在どのようなタイプのディスペンサーを使用していますか?
(2020年1-2月 自社調べ)
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現在使用しているディスペンサーのタイプをお聞きしたところ、「エア加圧式」が全体の46%、続いて「プランジャー式」が15%、「回転容積式」11%、「ジェット式」8%、「バルブ式」6%と続き、「その他」が14%となっています。
Q2. ご使用のディスペンサーで、どのような液体を吐出していますか?
(複数回答可 2020年1-2月自社調べ)
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どのような液体を吐出しているかをお聞きしたところ、「低粘度液」が最も多く46%でしたが、「高粘度液」も40%と多いです。続いて「2液硬化型の液体」が16%、「粘度が変わりやすい液体」が15%など、取り扱いがむずかしい液体が目立ちました。
Q3. ご使用のディスペンサーで困っていることはありますか?
(複数回答可 2020年1-2月自社調べ)
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お困りランキング1位 「洗浄・メンテナンスが大変」
実際に分解・洗浄する労力が大変ということだけではなく、洗浄のための時間が必要になるなどの時間的なロスも考えられます。
お困りランキング2位「吐出量にばらつきがある」
吐出量にばらつきがあると、品質の低下につながりかねませんし、吐出量の調整は作業者の負担を増加させることにもなります。
お困りランキング3位「液切れが悪い・液ダレがある」
必要以上の液を吐出することでワークや周辺装置を汚してしまうと、拭き取りなどの本来は不要な作業が発生することになります。
「吐出量の調整・変更がむずかしい」場合、作業者の負担が増えてしまいます。「微少量の液体を狙い通りに塗布できない」、「空打ち・エア噛み・途切れがある」場合は品質を保つことが難しくなりますし、「高粘度液に対応できない」場合には、手作業で対応をされている工程もあるようです。